第7話 離島フェア

当時、北大東島に生産設備を持っていた我が社は、北大東村の村おこしに力を注いでいました。毎年、奥武山公園(おおのやまこうえん)で行われる離島フェアと言う行事で北大東島のブースに出店した時のことです。時は2018年11月23~25日。大盛況のイベントで屋台やら舞台やらにぎやかに行われました。

パンフレットを電子ブックにしてみました。写真にリンクしてあります。

このイベントの前に困ったことが持ち上がりました。「月桃保湿ジェル」を毎年イベント価格、及びイベントオンリーの製品として毎年出店しているのです。このイベントの目玉と言っても過言ではないその製品を作れる人がいないのです。今まで生産に携わっていた人が辞めてしまい、設備の使用法、調合手順等、誰も知らないのです。ただ、材料の種類と含有率は前任者の資料から分かっています。そこで登場するのが、実験好きのこの私。試作実験を始め1度目は失敗しましたがその失敗を参考に2度目で成功しました。工程の中に、乳化とゲル化という工程があるので混合順を間違えると失敗します。乳化、ゲル化に使う設備、容器への充填に使う設備等、機械好きの私が解明しそれらの工程もクリア。何とか予定の1000個の月桃保湿ジェルを前日までに間に合わせました。
それまでメインの仕事は配送納品でしたが、これを転機に開発・製造を中心とした業務になってきました。
この製品はフェアで大人気でほぼ2日目で売り切れてしまいました。

ところで、最終日の昼休み(交代で昼休みを1時間づつ取りました。)に、呼び込みであまりに喉を使い、喉がカラカラになっていたので、食事よりも先にとにかく何か飲みたい。炭酸が効いて、果汁の味がして、キーンと冷えている飲み物が飲みたい。屋台を見渡すとあるではないか。グレープ…果汁100%・・・・氷の水に浸かって美味しそうに私を待っている。・・・・320円。・・・随分高いなと思いながらも、兎にも角にも喉を潤わせたくて買ってしまった。当然、一気飲み、ク・・・ッカァ、プハー・・・うまい。
・・・・ん?・・・・何か変だ・・・・・。体が熱くなってきた。・・・・・・ヤバ、酒だ。チューハイのような物だったようで酔っぱらってしまったようだ。全く飲めない男のくせに一気飲みはまずい。これは、ま、まずい。しばらくするとフラフラになり、次に赤くなり、そしてまずいことに青くなった。吐くかもしれない。
開場には立てない。社長に事情を話してトイレに行ったのでしたが、気持ち悪くてなかなか出れません。やっと会場に戻った時、社長に今日はいいから帰りなさいと、言われました。情けないけれど、そうさせて頂きました。なんと、役に立たないやつでした。
フェアが終わった2日後に打ち上げをやりましたが、そのことについて肴になり笑いものになってしまいましたが、それで済んで良かったと、胸をなでおろしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく

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